
豊中市と協働でAI活用ワークショップを実施 - 地域の起業家・学生がともに学ぶDX支援の新しい形
豊中市では、地域の起業家支援とDX人材育成に力を入れています。その取り組みの一環として、2025年12月19日、とよなか起業・チャレンジセンター様と株式会社CoPaletteが協働で「DX入門ワークショップ『AIで業務の困りごとを解決してみよう』」を豊中市立文化芸術センターにて開催いたしました。
豊中市内の起業家・事業者約30名と、学生6名が参加。生成AIの基礎から実践的な活用まで、3時間にわたって学びと交流の場となりました。
イベント概要
本イベントは、地域の事業者が抱える「DX導入の必要性は感じているが、何から始めればいいか分からない」という課題に対し、実践的なAI体験を通じて解決の糸口を見つけることを目的としました。
プログラム構成:
- セミナーパート(60分): 生成AI活用の基礎理解
- ワークショップパート(90分): 実践的な課題解決体験
- 交流会(30分): 参加者同士のネットワーキング

講師には、GensparkインダストリーアドバイザーでProtoductAI代表の宇野慎一郎氏をお迎えし、最新のAI活用事例から実践的なツールの使い方まで、幅広くご指導いただきました。
当日の様子
セミナーパート: 「実践につながる基礎理解」

宇野氏のセミナーでは、単なる技術解説にとどまらず、「カチカチに固めたプロンプトよりも、対話しながら生成AIと自分の情報を埋めていくことが大事」という実践的なマインドセットが強調されました。
生成AIの仕組みやリスクといった入門的な内容を網羅しつつ、TOYOTAやMIXI、パナソニックといった大手企業の導入事例も紹介。参加者からは「とても勉強になりました」「AIの利便性を知るいいきっかけになった」という声が聞かれました。
ワークショップパート: 「ミニハッカソン形式で課題解決に挑戦」

セミナーで学んだ知識を、すぐに実践する時間を設けました。事業者と学生が混在したチーム編成により、「デジタルネイティブ」である学生の自由な発想と、事業者の実務的な視点が融合する場となりました。
ワークショップは、まさに「ミニハッカソン」のような形式で進行。各チームが以下のステップで課題解決に取り組みました:
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課題の共有と深掘り(10分)
- 事業者の実際の困りごとをチーム内で共有
- 「なぜその課題が発生しているのか」を議論
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AIを活用したソリューション検討(35分)
- チームで解決策をブレインストーミング
- AIツールを実際に操作しながらアイデアを形に
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成果物の作成(35分)
- Gemini + nanobanana: サービスのアイコン作成
- Google AI Studio: 簡易LP・Webサイトの生成
- Genspark: 提案用スライド資料の自動生成
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チーム発表(20分)
- 各チーム3分で成果をプレゼンテーション
- 参加者全員で「一番試してみたい」アイデアに投票

短い時間ながら、各チームがAIツールを駆使して、課題に対する具体的なソリューション案をアイコン・HP・スライドという形で可視化。アンケートでは「手を動かす時間が多くあった」「ワークショップやワーク発表までできた」という実践的な内容が高く評価されました。
参加者の声
イベント後のアンケートでは、参加者の約93%が「満足」または「やや満足」と回答。多くの方から好評をいただきました。
特に評価された点:
- 「はじめて使うツールを知れた」(学生)
- 「生成AIでこんなこともできるんだという発見があった」(事業者)
- 「AIの知識がある方だと思っていたが、自分が思ってた以上に知識が浅いことがわかった。これからAIについて勉強していこうと思った」(金融機関インターン生)
- 「様々な事業者さんとお話しできたのもいい経験になった」(金融機関職員)
課題として挙げられた点:
- 「学生と社会人で元々のAIへの意識が違いすぎる」という指摘もあり、参加者のレベル差への配慮が今後の改善点として浮かび上がりました
- 「自分の事業で活用する具体的なイメージまではもてなかった」という声もあり、より業種特化型のフォローアップの必要性も見えてきました
一方で、「これから勉強していこうと思った」という前向きな声も多く、AI活用への第一歩を踏み出すきっかけとしては効果的だったと考えています。
成果と気づき
事業者にとって
- AI活用の具体的なイメージを獲得
- 「思ったより簡単に使える」という実感
- 学生の発想に触れることで視野が広がった
- 実務の課題に対して、短時間でプロトタイプを作る体験ができた
学生にとって
- 実際の事業者が抱えるリアルな課題を理解
- 起業・事業運営をより身近に感じる機会
- ビジネスプランニングの実践経験
- 自分のスキルが実務に役立つことを実感
CoPaletteとして
本イベントを通じて、ハッカソン開催だけでなく「参加者のスキルアップ支援」という新しい価値提供の可能性を実感しました。特に、今回のようなミニハッカソン形式のワークショップは、自治体や企業が「ハッカソンを開催したいが、参加者のスキルレベルに不安がある」という課題をお持ちの場合、事前準備として非常に効果的です。
実際に手を動かしてプロトタイプを作る体験を通じて、参加者がAIツールやハッカソンへの心理的ハードルを下げることができました。
一方で、参加者のスキルレベルに幅がある場合の進行方法や、より具体的な業種別の活用事例の提示など、改善すべき点も明確になりました。
今後の展開
CoPaletteでは、ハッカソンプラットフォーム「CraftStadium」の運営を通じて、自治体・企業様とハッカソンイベントを開催してまいりました。
今回の豊中市様との協働事例のような、
- ハッカソン参加前の事前ワークショップ
- 地域のDX人材育成支援
- 起業家コミュニティの裾野拡大
- ミニハッカソン形式での実践的スキル習得
- 参加者のレベル別フォローアップ
といった取り組みにご関心がある自治体・企業の皆様は、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ: 株式会社CoPalette
https://www.copalette.org/contact (外部リンク)