攻略法
実写型デモ動画の制作ガイド
はじめに
実写動画型のデモ動画は、製品やサービスの使用感をリアルに伝えるのに適しています。実際のユーザーが登場し、製品を使っている様子を見せることで、視聴者により強い印象を残すことができます。
本記事では、実写型デモ動画の特徴と事例を紹介しつつ、企画から撮影、編集までの制作プロセスについて解説します。
1. 実写動画型デモ動画の特徴と事例
まずは、実写動画型デモ動画の特徴と事例を見ていきましょう。
特徴
- 実際のユーザーが登場し、製品やサービスを使用している様子を撮影する
- 製品の使用感や利便性を、リアルに伝えることができる
- ユーザーの感情や反応を捉えることで、共感を呼ぶことができる
- 製品の使われ方や活用シーンをイメージしやすい
事例
- ミラティブ
- 【ミラティブ公式TVCM】みんなで実況 荒野行動篇 |Mirrativ(ミラティブ)−スマホで簡単!人気ゲーム実況
- アプリをタップですぐにアバターでのゲーム配信ができることや配信者と視聴者のリアルタイムにチャットで盛り上がっている様子がわかる。
出典:【ミラティブ公式TVCM】みんなで実況 荒野行動篇 |Mirrativ(ミラティブ)−スマホで簡単!人気ゲーム実況 by ミラティブ チャンネル, https://youtu.be/BD2cu1wmcvU )
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X(Twitter)
- Go Live on Twitter
- What’s happening?→Hello Kyoto! ワンタップで始まるライブ配信ができるシーンからこの動画はスタートする。27sのライブ会場のシーンでは2タップで配信がスタートしていることもわかる。また40sのシーンでは日本のユーザーも紛れていることから全世界のユーザーと繋がれることもわかる。BGMも機能名に即したものになっておりインパクトが大きい。
出典:Go Live on Twitter by Twitter ( https://youtu.be/IQA8PwVb0ro?si=RhfEn5a_QZu6UtDv )
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KARTE GATHER
- KARTE GATHER:オモチャを介したオンライン接客で店舗に新たな価値を
- おもちゃを介したオンライン接客:寝ながらゴロゴロしつつ顧客と店舗が繋がる体験を提供している。
- 詳細:ある日ゴロゴロしている彼女は、30%オフになってる服に興味を持っている。お店のスタッフに相談というモーダルが現れ、少し驚いた表情を見せる。それを押すと店のスタッフに接続依頼の通知がいき、依頼が完了するとおもちゃを通じて同時接続ができる。リアルタイムな接客だからこそ本当にほしいものを購入できる。また配信もあり彼女は「違うかも」「好きかも」「気になる」のどれかを選ぶだけで良い。「見せる」と言っているスタッフ「見せてー」と笑顔で言う彼女。(恐らく唇の動き的にそのニュアンス)おもちゃを持って店内を見せることもでき、オンライン接客の負を解消できるといったところだろうか。最後には実店舗にオンラインで購入したものを持って笑顔で来店する彼女。
出典:KARTE GATHER:オモチャを介したオンライン接客で店舗に新たな価値を by KARTE( https://youtu.be/ScK8wXESbtU?si=JkrL5wo5dSPkrGHv )
これらの事例から、実写動画型デモ動画に共通するポイントがいくつか見えてきます。
- 実際のユーザーや関係者を登場させ、リアルな使用シーンを通して製品やサービスの価値を伝えている
- 登場人物の表情や反応を丁寧に捉えることで、臨場感と共感性を高めている
- ダイナミックなカメラワークと洗練された編集で、視聴者を引き込む構成になっている
- ナレーションやインタビューを効果的に使い、メッセージを明確に伝えている
実写動画型デモ動画の制作では、これらの要素を意識しながら、自社の製品やサービスの魅力を最大限に引き出すことが大切です。
実際の制作では、登場人物の選定やディレクション、撮影技法、編集方法など、さまざまな点に気を配る必要があります。
2. 企画
実写動画型デモ動画の制作では、入念な企画とシナリオ作成が欠かせません。
ゴールの設定
まずは、デモ動画のゴールを明確にしましょう。伝えるべきメッセージや、視聴者に期待する行動を整理します。
- 例1:新製品Xの魅力を伝え、購入意欲を高める
- 例2:サービスYの利用シーンを具体的に示し、利用者を増やす
ユーザーストーリーの設計
実写動画型デモ動画を制作する際は、まずユーザーストーリーを設計することが重要です。ユーザーストーリーとは、ユーザーが製品やサービスをどのように使うのかを、具体的なシナリオとして描いたものです。
ユーザーストーリーを設計する際は、以下の点を意識しましょう。
- 主要な機能に絞り込む
- 実際のユースケースを想定する
- 画面遷移を意識する
- ビジュアルを工夫する
シナリオの作成
ストーリーの流れに沿って、シナリオを作成します。シーンごとの内容を詳細に書き出し、ナレーションやセリフ、画面構成をイメージしましょう。
- 冒頭:課題提起や製品・サービスの紹介
- 中盤:具体的な利用シーンやユーザーの反応
- 終盤:製品・サービスの価値や利点のまとめ、視聴者へのメッセージ
出演者の選定とディレクション
実写動画では、出演者の選定とディレクションが重要なポイントとなります。出演者は、ターゲットユーザーの属性に合わせて選定し、自然な演技ができるようにディレクションを行いましょう。
3. 撮影
シナリオができたら、いよいよ撮影です。実写動画の撮影では、以下の点に留意しましょう。
(もちろん自分自身が写りたくない場合は、写ってもいい人を巻き込むか、撮影した後顔部分を変更するなど対応しましょう)
出演者の選定とディレクション
- ターゲットユーザーの属性に合う出演者を選ぶ
- 自然な演技ができるよう、事前にリハーサルを行う
- 製品・サービスの利用シーンを、わかりやすく演じてもらう
カメラワーク・ライティングのコツ
- 臨場感を出すために、ハンドヘルドカメラを活用する
- 製品の特徴や利用シーンが際立つアングルを意識する
- 自然光や照明を活用し、明るく魅力的な映像を撮影する
実写動画の撮影では、カメラワークとライティングがポイントになります。
カメラワークでは、アングルや構図を工夫し、見る人を引き込むような映像を撮影しましょう。ライティングでは、被写体の印象を左右するので、目的に合わせた照明設計が重要です。
撮影時の注意点
- 現場の雰囲気音を録音し、臨場感を高める
- 製品の機能や操作方法がわかるよう、アップで撮影する
- 出演者の表情や反応をしっかりと捉える
4. 編集
撮影した素材を編集し、デモ動画を完成させます。
実写動画特有の編集テクニック
実写動画の編集では、リアルな雰囲気を損なわないように注意が必要です。不要なシーンをカットしたり、テロップを挿入したりする際は、全体の流れを意識しながら、自然な仕上がりを目指しましょう。
- 適度なカット割りで、メリハリをつける
- 音楽や効果音を活用し、感情を盛り上げる
- テロップやグラフィックを挿入し、情報を補足する
使用するツール
実写動画の撮影・編集には、以下のようなツールが必要です。
編集ソフトウェア
- Final Cut Pro X(有料):Mac専用の使いやすい編集ソフト
- DaVinci Resolve(無料版あり):カラーグレーディングに強みを持つ編集ソフト
- Fimola(無料版あり)
- iMovie(無料):シンプルで初心者にもおすすめの編集ソフト
撮影機材
- カメラ:スマートフォンで十分でしょう。
- 三脚:安定した映像を撮影するために必須
- 外部マイク:クリアな音声を録音するために重要
- 照明機材:LEDライトなど、柔らかな光が出るものがおすすめ
実際の編集方法
撮影した素材を編集する手順は、以下の通りです。
- 編集ソフトに素材を取り込む
- 撮影した動画ファイルや音声ファイルを、編集ソフトのプロジェクトに読み込みます。
- ラフ編集
- 必要なシーンを選び、大まかな順番に並べていきます。
- 不要な部分をカットし、全体の尺を調整します。
- 音声編集
- ナレーションや音楽、効果音を挿入します。
- 音量バランスを調整し、ノイズを除去します。
- カラーグレーディング
- 色味を調整し、映像に統一感を持たせます。
- 明るさやコントラストを最適化し、見やすい映像に仕上げます。
- テロップ・グラフィックの挿入
- テキストやロゴ、グラフィックを挿入し、情報を補足します。
- アニメーション効果を加え、メリハリをつけます。
- 最終調整とエクスポート
- 全体を通して再生し、微調整を行います。
- 適切なファイル形式とビットレートで、動画をエクスポートします。
おわりに
実写動画型のデモ動画は、製品やサービスの魅力を効果的に伝えるための強力なツールです。本記事で紹介した手法を参考に、ぜひ魅力的なデモ動画を制作してみてください。
なお、デモ動画の制作は、Craft Stadiumの評価制度の一環としても行われています。学習成果を目に見える形で提出することで、効果的なフィードバックを得ることができます。
また、スクリーンショットを中心としたデモ動画の制作方法については、「スクリーンショット型デモ動画の制作ガイド」も参考にしてみてください。
Shin Yamamoto
最終更新 4 months ago